講演会・お香づくり体験講座開催

先日、ご縁を頂きまして裏千家米子支部様、株式会社静香園様より講演のご依頼と、練香づくり、印香づくり、匂い袋づくり体験講座を開かせて頂きました。2日間に渡り計75名のお客さまにご来場頂きました。ご多忙の中、多くのお客さまに来場いただき感謝申し上げます。

講演では淡路島での線香製造の歴史と、お茶とお香の関わり合いの歴史についてお話させて頂きました。お香づくり体験では、実際に香に触れながら皆さんの楽しんでいる様子を拝見し、親しみを持って頂けたと実感し大変嬉しく感じました。


さて、香とお茶については関わりが深く、とても面白いものです。まず日本に伝来したきっかけというのも香は鑑真和上、茶は明庵栄西が中国から仏教とともに伝え、それぞれが「道」というルールづくりとして確立されていくのですが、その過程が非常にドラマチックです。

仏事としての始まりから、日常生活を香りで豊かにする遊びとして平安貴族が考え出したレシピ集「六種の薫物」、和歌に合わせて産地を当てるゲームとしての遊び「源氏香」、博打としての「闘香」「闘茶」の歴史、そしてその集大成としてのルールブックとして制定されていく「香道箇条目録」「七事式」その発展の過程を時代背景とともに理解するととても面白いものです。他にも「婆沙羅大名佐々木道誉」のエピソードや、伝説の沈香「蘭奢待」のエピソード、名香「白菊」のエピソードなど、実在の人物とともに語り継がれた物語に思いを馳せることが出来るのも香の魅力のひとつではないかと感じます。講座を体験していただいた皆さんにとっても、そのような魅力に少しでも触れていただければ幸いです。香の魅力や楽しさ、面白さを少しでも多くの方に伝えていけるまたの機会を楽しみにしています。



0コメント

  • 1000 / 1000